なぜ耳鼻咽喉科では診察の時に強く子供を押さえつけるの?

今回は”なぜ耳鼻咽喉科では診察の時に強く子供を押さえつけるの?”とテーマで書きたいと思います。

 

結論から言いますと”動くと危ないから” ”早く診ないといけないから”です。

 

 

耳鼻咽喉科クリニックに小さいお子さんを連れて行きますと、診察の際にお子さんを抱っこするやいなや、たくさんの看護師さんに押さえつけられて処置をするということがあるかと思います。

 

我々は当たり前のようにこの行為をしていますが、納得がいかないというご両親もおられます。

お子さんがかわいそうだというのはごもっともだと思います。

我々も押さえつけないでできたら非常に良いと思いますが、上記の理由から押さえざるを得ません。

 

当たり前の事ですが、ぜひご理解いただきたくてこの記事を書いています。

 

耳の穴は奥に鼓膜や音を伝える耳小骨という小さい骨があります。

 

理科の授業で習ったこともあるかと思いますがこれらは耳で音を集めて内耳、脳へと伝えていくために重要なものです。

この処置をしているときに急に動いてしまうと鼓膜を破ってしまったり、耳小骨を損傷してずれてしまったりする可能性があります。

 

鼓膜に穴が空いてしまったり、耳小骨がずれてしまうと聞こえが悪くなったり、めまいを起こしたりといったことが起こりえます。

耳小骨がずれてしまうとそれを治すために緊急で手術をしないといけない場合もあります。

 

そのような事態を避けるためにしっかり押さえている、つまり”動くと危ないから”押さえているのです。

 

 

もう一つは耳鼻咽喉科では1日60~100人、多いところではもっとたくさんの患者さんを診察します。

 

そのため外来診察時は常に時間との闘いであり、一人一人をはやく診ていかないと次に待っている患者さんが余計に待たされて苦情が出てきますので押さえざるを得ない、つまり”はやく診ないといけない”ので押さえています。

 

もちろん中にはほとんど動かないお子さんもいらっしゃいますので、その時は担当医師にその旨をお伝えすれば無理に押さえることは無いと思いますので、気にせず申し出た方が良いと思います。

 

まとめますと上記のような理由 ”動くと危ないから”、”はやく診ないといけない”から診察時に子供を強く押さえる必要があることをご理解ください。