発声にいいことを知ろう!

今回は“発声にいいことを知ろう!”ということで書きたいと思います。発声にいいこと、つまりいい声をだすようにするにはどうしたらよいかを医学的な見地から書きたいと思います。いい声を出すためには次の4つが必要です。

 

 

  1. 腹式発声
  2. 日頃からの喉(のど)のケア
  3. 適度な声帯の閉鎖、緊張(のどをつめないような発声)
  4. 口、鼻、のどなどの共鳴腔を変えることで響く可能性あり

 

 

まず腹式発声、これはとても大事です。

おへその下、「丹田」と呼ばれるところを意識して発声します。

肺に空気をいっぱい吸い込むことは大きな声や高い声を出すために有利になりますし、のどつめ発声を減らし、のどを守るという点からも重要です。

この腹式発声は最も重要なのでぜひ習得してください。

病院によっては耳鼻咽喉科に言語聴覚士がいて指導をしてくれる場合もありますが、その数は多くなく病気の方に限られますので、一般のボイストレーナーの方に習うか金銭的に余裕がない方は本やYoutubeなどの動画を参考にされると良いかと思います。

 

2番目に大事なのが、日頃からの喉のケアです。

加湿、喉を休める、禁煙、これらも非常に大事です。

声帯は保湿が重要で、乾燥すると声が出なくなります。

アルコールやカフェインを含んだ飲料は避け、1日1.5リットル以上の水分摂取が好ましいとされています。

また、よく有名な歌手が部屋に何台も加湿器を置いていたりする映像を見たことがあるかと思いますが、部屋の加湿や直接蒸気の吸入を行うことも有効です。

加湿に関して一つ付け加えておくと、鼻呼吸はとても大事です。

鼻は外からの空気を加湿してのどや気管に送ります。口呼吸を続けているとやはり喉には良くないため炎症を起こしやすくなったりします。

朝起きると喉が痛いというような方は寝ている間に口呼吸になっている可能性もあります。

鼻が詰まっている方は、ぜひ鼻の治療を行ってください。

また、声は使いすぎず休める、長話をしないということも重要です。

約30分以上の朗読では声帯粘膜の微細な損傷が起き、2時間の朗読では声の回復は12-18時間かかるとされています。

また、喫煙は声帯にとっては百害あって一利無しで、1日の本数かける喫煙年数で400以上あると喉の病気になる可能性大きく、600以上だと喉頭癌になる可能性が大きいとされています。

よく歌手の方でもタバコを吸っている方を見ることがありますが、プロフェッショナルに徹するのであれば、すぐに禁煙した方が良いと思います。

 

3番目に重要な点は、適度な声帯の閉鎖、緊張です。

つまり喉をつめないような発声です。

腹式発声とも関連しますが、喉をつめるような発声を続けていると、声帯に炎症をおこしたり、結節と言われるようなまめみたいなものができたりして声がかれます。

保育士など無理に大きな声を毎日出しているような方に多く見られます。

なるべく意識して喉をつめた発声はしないようにしましょう。

 

また、4番目に重要な点は口、鼻、のどなどの共鳴腔(響く空間)を変えることで声が響いて良い声になる可能性もあります。

よく喉を下げて歌うとよいといったものもありますが、喉をさげることで咽頭などの共鳴腔を拡げ、響いていい声になるようにします。

鼻づまりの治療もこの観点から重要です。

ボイストレーニングで舌をだして犬のような息づかいをするようなものも、舌やその周りの筋肉を鍛えることで共鳴腔を変えることができ、有効と考えられます。

 

以上今回は“発声にいいことを知ろう!”ということで述べさせていただきました。

ご参考になれば幸いです。