今回は“保育園に通っていて、子供に1日3回薬を飲ませることができません。どうしたらよいでしょうか?”ということについて書きたいと思います。
医師が処方する1日3回食後の薬は、基本的にその指示通りに1日3回食後に服用することで薬の効果が最大限に発揮されます。
1日3回飲むことで、血中濃度が維持され効果があります。
間隔があいてしまうと、十分な効果を発揮しない程度の血中濃度の時間が長くなり、せっかくの内服も効果が薄れてしまいます。
特に抗生物質はその作用からもぜひ1日3回飲んでいただきたい薬です。
服用回数を自己判断で変更したりすると病気の回復は遅れますし、抗生物質に関しては耐性菌と言って、薬の効果がなくなる菌の発生を促すことになりかねません。
保育園や幼稚園に通っている場合は、特に昼の時間に内服することが難しい事が予想されます。
そのような場合は服用時間を多少ずらしたり、食後の指示があっても空腹時に服用したりすることもやむを得ないと思われます。
たとえば朝は朝食後に内服、昼は園からできるだけ早めにお迎えしてお迎え時や帰宅後すぐに、夜は寝る前にと3回服用することをお勧めします。
可能であれば、服用前に軽食をとりましょう。どうしても1日3回が難しい場合は、1日2回の薬があるか主治医と相談し、変更してもらいましょう。
また、保育園でも与薬依頼申請書を医師に記入してもらい提出すれば薬を飲ませてくれる場合もあるようですので、保育園や主治医ともご相談ください。
以上“保育園に通っていて、子供に1日3回薬を飲ませることができません。どうしたらよいでしょうか?”ということについて書きました。皆さんのご参考になれば幸いです。